2020年11月29日 ちょっとつぶやいてみるけど・・・これでいいのかな?

2024.6.22 路傍の花

 季節は穀雨。昨日から天気は下り坂です。72候では、葦始生(あしはじあしはじめてしょうず)。川辺の葦に生命の息吹を感じます。鳥羽川堤の草花の記録は、いったん区切りがつきましたので、今度は路傍の花を記録していきたいですね。宅地化が進み、緑地の消滅が止まりません。堤防には外来種が生息を広げていますが、路傍の草花はどうでしょうか。皆さんからの情報もお待ちしています。
 里の草花も気にかかるところですが、区画整理が行われていないにもかかわらず、低家賃の集合住宅が一気に増えている地域。30年後の地域を展望した時、どんなまちになっているのか、外来種にもまして、より深刻な「まちづくりの芽」であることを認識する必要がありそうです。
【トップ写真は、ノヂシャ。明治時代に初めて報告のあった帰化植物。目立たない小さな花が、外来種のイメージと違い愛らしい。】
 
▲小さな白い花と言えば、セントウソウ。日本固有の種類です。

2024.4.13 ヌートリアとコイ

 鳥羽川の黒木橋のすぐ下流にヌートリア出現。もう15年ほど前、末洞川の近くで農作業する人から、ヌートリアの被害にあっているという話を聞いた記憶がありますが、鳥羽川で見るのも含めて、粟野で見たのは初めてです。
 コイとのお見合いのような写真が撮れました。
 鳥羽川にの生き物も随分変化している気がします。以前見られなかったアメリカザリガニやヌマエビが増えています。魚の種類も激減した気がします。
 岩野田の歴史を語る会の記録によれば、改修前には、タモロコ、ドンコ、シマドジョウ、カマツカ、ウグイ、マゴイなどに加え、天然記念物のネコギギが生息していたと言い、さらに戦前にさかのぼるとアユを見たとの話もあります。
 いずれにしても30年前には、間違いなくフナ、ナマズ、タナゴなどなど沢山の種類がいました。
 市街地の拡大と生活様式の変化は、地球温暖化以上に、川の質を急激に変化させています。

2024.4.12 モーニング 

 岐阜県の花、レンゲの季節。緑肥として使われ、郊外は一面レンゲのお花畑だった景色は、化学肥料の全盛の時代の到来により、とうに消え去りました。しかし今も当時のこぼれ種でしょうか、今も畔道などで細々と命を繋いでいます。「レンゲはちみつ」は、近代養蜂発祥の地・岐阜の欠かせないブランドでもありました。粟野でも、昭和35年に桑原養蜂場(その後の椿商事)が養蜂を始めています。その系列の喫茶店「カメリア」(スタート時は、岐阜市の都市景観賞を受賞した洒脱な建物でフランス料理を振舞っていたと思います)が、突然休店したとか。最近、地元の喫茶店の休業が目立ちます。駐車場不足もあるのがもしれません。また、老舗の和菓子屋も店を閉めました。こちらは後継者不足もあるのでしょう。
 コミュニティカフェ「わおん」で仲間の集まりがありました。お決まりのコーヒーにモーニング。この店では、“いつでも”モーニング(もっとも店は、午後2時半までの営業)が、飲み物込みで450円。
 総務省が令和6年2月6日に公表した全国の都道府県庁所在市と政令指定都市の2人以上の世帯を対象に行った家計調査によると、喫茶代支出額において岐阜市は1世帯当たり15,099円で、4年連続で日本一に。その大きな要因として、モーニング文化が寄与しているのでしょうね。
 普段、喫茶店を利用することのないのですが、翌日も打ち合わせで、中心部の喫茶店へ。続くものです。ここは、7時から11時までがモーニングタイム。
 モーニングは、お得感もさることながら、飲み物だけよりも楽しく、話題も広がるような気がします。
▲「わおん」の“いつでも”モーニング。小倉トーストを選択しました。ゆで卵の代わりに茶碗蒸しがついてます。
▲中心市街地のモーニング。ウィンナ珈琲にしましたが、レギュラーなら480円。シナモンはちみつのトーストにしました。

2024.4.6 朝靄(もや)の桜

 朝靄の中、鳥羽川堤の桜並木が遅ればせながら満開を迎えました。昔は、4月の入学式ごろに満開になっていたのに、近年は3月に満開時期がずれ込み、卒業式の時期に満開になることも。卒業式と言えば、小学校では、昨年あたりから男女ともに袴姿の児童がちらほらと見かけるようになったとか。そもそも保護者が卒業式に参列するようになったのは、いつからでしょう。成人式も、20年前は参列していませんでした。
 日差しを受けて咲く桜もさることながら、靄に霞む桜もなかなかの風情があります。堤防に樹木を植えることは、堤防が痛むとの理由で、近年は禁じられています。
 子どものころ、2回だけ、記念植樹をした記憶があります。1度は、町内会で長良川の堤防に桜の木を、もう1度は、児童として京町小学校の校庭に。どちらの記念樹も、しばらくした頃には、すっかり消え去りました。今も釈然としない気分です。
 近年、記念植樹は、少なくなりました。枯れると植えた人には気の毒というのも理由の一つのようです。いずれにしても、将来にわたり大切に育てられる場所を確保することに留意が必要ですね。
 山県市境に近い場所には、数本の並木が見られますが、いつごろ、誰が植えたものでしょう。
▲朝靄の中にたたずむ姿も風情がありますね。
▲ジョギングする人も、立ち止まり、ついつい撮影。
▲移ろう季節の中で、咲く花もあれば、落花するも有り。

2024.4.2 サプリメント

 紅麹のサプリメントによる健康被害が生じ、死者まで出ています。
 メーカーのホームページには、現在もパッケージの商品写真がアップされています。商品名は“紅麹コレステヘルプ”。見出しに 「機能性表示食品」、「健康系サプリメント」、「悪玉コレステロールを下げる、L/H比を下げる」とあります。さらに詳しい効用説明に常とう句である「体調に異変を感じた際には、速やかに摂取を中止し、医師に相談してください」とも。そして、下方に赤字で、「使用中止のお願いと自主回収のお知らせ」と記載があります。
 近年、約3割の人が毎日利用、過去の利用も含めると約8割の人がサプリメントを服用していると言います。このうち、いわゆる保健機能食品には、保健効果が期待できるとして消費者庁が許可する「特定保健用食品」、科学的根拠にまでは至らないが一定の有効性が確認できるとして消費者庁が許可する「条件付き特定保健用食品」、そして特定の栄養成分の補給を目的とする「栄養機能食品」(消費者庁の審査不要)の3つがあります。
 一方、事業者の責任において、特定の保健の目的が期待できる旨を科学的根拠に基づく食品として、消費者庁に届け出だけで表示できる「機能性表示食品」、科学的根拠があいまいな「健康系サプリメント」、さらには食品との区別すら不明な「健康食品」などがあります。
 そもそもサプリメントそのものにも明確な定義がありません。特定成分が濃縮された錠剤等を一般的には指すようです。
 今回の健康被害を受けて、国においても、サプリメントをはじめ、健康食品も含めた表示に関する見直しが進むと思われます。
 自然由来のものは、健康的なイメージですが、化学的根拠に加えて、あくまでも厳しい品質管理が必要なことは言うまでもありません。
 紅麹は、様々な食品に用いられ、なので、我が家の加工食品やお菓子を調べてみました。着色料としても使用されています。いわゆる天然着色料の赤色と言えば、不気味なラックカイガラムシを思い浮かべます。半世紀以上前から、チョコレートのコーティングなどお菓子にも使用され、消費者団体が憂慮していました。今なお、使用されているようです。
 加工食品を手に取るたびに、使い放題の添加物に神経質にならないよう努める自分がいることに気づきます。 しかし、食中毒などの予防につながるものはさておき、素材に敬意を払い、着色料やアミノ酸など添加物の使用は極力減らしてほしいけれど、色鮮やかなものに心動かされ、アミノ酸の味に慣れ切った消費者に、選択の下駄は預けられています。
 「賢い消費者」・・・半世紀前の消費者運動のキャッチフレーズは、第2次オイルショック(1982年)以来の物価の急激な高騰を受けて、今や「価格優先の消費者」に変化しているかも知れません。
▲栄養機能食品の表示があるサプリメント。
▲原材料にベニコウジの表示が見られるカップ麺。
▲着色料にベニコウジが使われている豆菓子。我が家を少し探しただけでも、2種類の加工食品にベニコウジが使われていました。

2024.4.1 霧の朝

 未明の雨も上がり、霧の深い朝を迎えました。
 そんな日は、蜘蛛の巣にごく小さな水滴がついて、観察するのにうってつけ。この日は、通常の円網の巣より、ドーム状の立体型が、道路端の草むらに数多く浮かび上がりました。ちょっと感動。
▲立体型の蜘蛛の巣が道端いっぱいに。

▲普通に円網の蜘蛛の巣もくっきりとキレイです。
▲視界不良。歩行者注意ののぼりが粟野台自治会によって立てられました。

バックナンバーもご覧ください。「直近の日記」は、再編集の作業中です。

粟野・徒然日記” に対して8件のコメントがあります。

  1. 倉地幸子 より:

    おはようございます。
    久しぶりに、「粟野・徒然日記」を拝見したら、鳥羽川周辺の植物や自然に関する観察記録が続いていて、感激しました。地域の自然に対する愛着を感じました。とてもユニークな地域独自の記録のあるHPで、感心しています。
    これからも是非とも続けてくださいますよう、お願いします。

    1. iwanodak より:

      ご無沙汰しております。
      随分、返信が遅れてしまい、誠に申し訳ありません。
      先生には、おかわりなくお過ごしのご様子、うれしく存じ上げます。
      このたびは、日記に対するご意見を頂戴し誠にありがとうございました。
      日記もコツコツ書きだめて、その写真をまとめつつ、また追加もしながら、鳥羽川堤の植生記録(1版)を今年度中に取りまとめたいと思っています。
      ホームページも、年が経ち、当初の理想形はなかなか運営が難しく、全般を見直し、リニューアルを始めたところです。
      PCのヘッダーメニューには、まちづくりを実務的に体系化していこうと試みています。
      PRブロックは、特にスマホを意識して、興味を持ってもらえそうな記事へのアクセスを心掛けています。
      中でも、投稿記事と固定ページのリンクが大切だと、改めて感じています。
      他の地区のHPも、なかなか運営に苦慮されている感じが伝わってきます。
      とにかく継続することがまず肝心と、今後も運営に努めてまいりたいと思います。
      先生からのご意見は、励みにもなり、とても参考になります。
      ご意見をお寄せいただいたことを見逃してしまっていたのは多いな反省点ですが、今後とも、よろしくご指導を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
      残暑厳しき折柄、ご自愛くださいますよう。

    2. iwanodak より:

      追申
      投稿記事に、先生からのお便りを引用させていただきました。ありがとうございました。

      橋本直樹

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