戦後、街の姿は刻々と変化してきました。海外では、生まれた故郷の風景が死ぬまで変わらない、という話を、我が国が高度経済成長真っ只中の頃、聞いたことがありました。今では、世界中が自然環境も含め著しく変化しています。公共インフラの手入れが限界になりつつある今も、1年前と異なった姿が現れています。ところが、街の変遷を記録したものが意外と少ないのです。新岐阜市史の編纂で古い写真を市民から募集した際も、風景写真は余りなかったようです。家庭のアルバムも、被写体のほとんどが人物ではないでしょうか?街並みや風習などは意識しないとなかなか撮影しないものですよね。とりあえず、粟野の定点撮影をして記録してみましょう。