馬頭観音

岩野田地域には、数多くの馬頭観音や地蔵尊などが立てられています。
写真は、粟野西7丁目地内の馬頭観音で、鳥羽川が今より西へ弓形に流れていた頃、馬が落ちて死んだのを悲しみ、馬喰が立てたと言われます。

▲馬頭観音像(右)とお地蔵様
▲健康づくりと交流を兼ねて、地域を巡るウォーキングも毎年開催しています。【石仏を祀る旧家 平成29年】

庚申(こうしん)様 青面金剛(しょうめんこんごう)

▲済法寺の境内に祀られている青面金剛。
▲足元に三猿とその下に鶏が彫られている。
▲境内の東側のお堂の一番右が庚申様(青面金剛)。

 庚申様の本尊は青面金剛。手に邪鬼をつかんでいる像も近隣では多く見られるという。病魔、病鬼を払い覗くと伝えられ、徹夜でまつる風習がある。この庚申講は、60日に1回、1年に6回ある。その夜、眠ると人身にいる三尸(さんし)という虫が、その人の罪を天帝に告げるため、飲み明かす風習が、中国のどうきょうにら医師、平安時代から江戸時代に盛んになったと言われる。ちなみに、三尸虫とは、次のようなものである。上尸は、人の頭に居り、目を暗くし、髪の色を白くするという。中尸は、腸の中に居て、五臓を損なわし、悪夢を見させるという。下尸は、足に居り、命を奪い、制を悩ますという。「埋もれゆく路傍文化」(岐北ライオンズクラブ刊)より。