済法寺
済法寺 (粟野西8丁目) は、貞観3年(861年)創建。十一面観世音(県重文)が本尊。以前は、裏山の如来が岳の中腹に位置したが、保元年間(1156~1159年)に桑名の漁師が観音の発する光で魚が取れないとの申し出があったため、移されたと言われる。 境内にはタラヨウの古木がある。葉の裏面に経文を書いたり、葉をあぶって占いに 使用したりしたため、寺社に植樹されていると言われる。
大龍寺
金粟山(こんぞくざん)と号し、臨済宗妙心寺派の寺院。当山は、持統天皇の御代(690年代)に、国家鎮護のために開かれたと伝えられる。本尊の腹帯子安観世音菩薩は、後白河天皇が、安元5年(1175年) に、孫の安徳天皇の托胎安泰の勅願所として安置された霊尊で、お腹に大きな帯を結んでおり、子授け・安産・虫封じなどを祈願して参拝される人が多くおられる。 その後、土岐氏の求めに応じ、瑞翁禅師が達磨大師を泰安して禅宗に改宗。これによって、この寺は、達磨観音として親しまれている。 寺には、白隠禅師、仙厓禅師らの作品があり、県や市の重要文化財に指定されている。 1月には「だるま供養」が行われる。また8月には「灯籠まつり」が行われ、子授け、安産のお守りが授けられる。