昭和24年に熊が出た話
全国各地で、熊による被害が報告されています。戦後間もないころ、岩野田地域にも出没したことがあったそうです。
そんな話が聞けたのは、11月10日、粟野西老人クラブ(吉田龍司会長)の「お喋りサロン」でのこと。語り部として登場した河野要さんによれば、「昭和24年頃、岩崎の諏訪神社の近くの柿畑に、夜になると熊が出没するというので、お巡りさんと一緒に見に行ったところ、投光した先に熊がいた」。その後は幸い、熊の目撃情報はないようです。
昔、彦坂を下ってきた付近に現れていた猪も、それほど頻繁には見なくなったたようですが、最近、鹿(十六グラウンド当たり)が目撃されているそうです。
里山との関わりが深かった昔、河野さんによれば、「冬場になると1~2回、山の頂に網を張り、麓からウサギを追い立てて引っかかったところを捕まえたものだった」とのこと。しかし、「伊勢湾台風を境に、電気やガスや灯油の普及により木材や炭の需要が減ると、周辺一帯に松茸の出た山も荒れ放題となり、居住区との鑑賞体が失われ獣が近寄ってくるのだろう」。
そう言えば、50年前には、今の粟野台団地の丘陵にも、ビニールテープで入山禁止がされていました。当時、自動車学校付近の山の松茸狩りに参加した記憶もあります。
里山と人々との暮らしが一変したお話は、とても興味深いものでした。
この日は、高齢者にとって参考になる堀川純男さんによる「健康のお話」や童謡合唱、ボーリングゲームなど盛りだくさんの内容で、楽しいひとときを過ごさせていただきました。準備してくださった皆さん、ありがとうございました。皆さんも、老人クラブにぜひ参加されませんか?




