可愛いけれど・・・ご注意ください!!

 ヒナゲシに似たヨーロッパ原産の可愛い花、それがナガミヒナゲシです。名前は、細長い果実に由来します。1961年に東京都で確認されて以来、全国に広がりました。しかし、最近まで粟野で見かけることは少なかった気がします。
 この花、実はやっかい者。毒素を含むため、口に含むのはもとより、素手で触れればかぶれる恐れがあります。また、根と葉から周辺の植物の生育を阻害する物質を分泌するため、農作物への被害、生態系への影響が懸念されています。特定外来種のオオキンケイギク同様、「花が綺麗だから」と、駆除できないケースも多いのは困りもの。一つに1,500ほどの種子があり、1株で100個の果実を付ければ、15万粒の種子ばらまくことになります。アヘン成分はないそうですし、特定外来種の指定にまでは至っていませんが、多くの自治体が、素手で触らないこと、駆除する場合は、種が飛び散る前に、ビニール手袋をして、根から除去し、ビニール袋に密封して普通ごみに出すよう呼び掛けています。
 子どもさんにも、決して花に触れないよう、注意を呼び掛けましょう。
 地域の植生も、外来種が勢力を伸ばし、一昔前と比べ、ずいぶん変化しています。【「鳥羽川の植生」参照】
 なお、粟野・徒然日記で紹介した里地の草花を中心にした「路傍の花」をまとめ上げる予定でしたが、作業は遅れ気味です。こんな草花が生えている、など情報がありましたらお寄せください。
 オオキンケイギクが、咲き始める時期です。特定外来種を栽培などすると、罰金の対象になります。ナガミヒナゲシもそうですが、きれいな草花だからと言って、草刈りする人がいても、止めないでくださいね。

▲この空地の一角は、石混じりの土壌ですが数多く見られます(粟野東にて)
▲オオキンケイギクの群生(十六グラウンド付近で昨年撮影)

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