良いお話し~その2~「庚申様と横穴式石室群」
公民館講座「岩野田北地域の歴史と文化~ふるさとの宝物~」が、10月18日に岩野田北公民館の主催で開催されました。講師は、元岐阜市歴史は物館館長で現在、岐阜市まちづくりサポートセンター事務局長の薮下浩さん。粟野西の済法寺の平安時代の十一面観音像など文化財の紹介に始まり、同寺の境内にある庚申様の石仏つながりで、宝泉寺所蔵の青面金剛画像、そして粟野(岩野田地区)の横穴式石室の祠に祀られている青面金剛石仏へと話題が広がりました。
翌日、済法寺から粟野の古墳群まで、思い立って探索開始。しかし石室のありかが1日目は分からず、2日目に再度挑戦。すると、道端に草に覆われていた石室を発見。そこからが難儀。近くの方にお尋ねすると、たまたまコミバスの運営委員さんで顔見知りの方がお住まいのお宅でした。「一緒に探しましょう」と、親切にご案内いただき、更に2カ所を発見。そのうちの一つは、最近消失したのではないかと講座で紹介された石室でした。一方、庚申像の安置された祠のある石室は、残念ながら発見できませんでした(もう一度挑戦したい)。
石室のある山裾は、足元も悪く、ノウルシが生い茂り、かつ民有地でもあり、近くで見ることは控えたほうが良いかも知れません。しかし、地域の貴重な古墳群です。できれば探索会を開催したいですね。
「みんなで今日の話を持ち帰り、地域で故郷の宝を共有しましょう」と、薮下さんからのアドバイス。良いお話、ありがとうございました。
岩野田地域ビジョンには、地域のことを知り、郷土意識を醸成する「ふるさと塾」の開講が挙げられています。次回の開催が今から待たれます。
粟野の石仏、古墳 「ふるさと粟野・名所旧跡」☚クリック
▲講師の薮下浩さんの軽妙な話で盛り上がりました。
▲済法寺の立派な黒松ですが、少し弱っているような気がします。心配ですね。
【講演内容の概略】
ふるさと塾・公民館講座5.10.18【粟野の横穴式石室の位置図】
粟野の横穴式石室位置図5.10