環境部会が始動

 新型コロナ感染拡大の影響で、なかなか活動が進められなかった環境部会ですが、6月10日、部会員による初の会合を開きました。岩野田北まちづくりビジョンに掲げる主に鳥羽川の環境美化の今年度の活動について協議しました。7月2日には、堤防の草刈りを300mほどにわたって行いました。これまでは、県による年1回の草刈りのほかは、個人のボランティアに頼っていたのですが、まちづくり協議会として、道路にはみ出し繁茂し、交通安全上も危険な現状に注目し、活動を行いました。また、花を楽しむ散策道整備の試みとして、ヒマワリの種を蒔く実証実験も行いました。
ところで、近年、魚の種類がめっきり少なくなっていませんか。河川改修前は記憶がないアメリカザリガニやヌマエビが増えている半面、フナやタナゴ、クチボソ、ナマズなど多種多様であった生態に変化が見られます。3年ほど前から、ゆうに1尺はあるウグイの姿が全く見られなくなりました。粟野地区だけの鳥羽川の環境が変わったせいではなく、当然、流域全体のことなのでしょう。その背景として、下水道の整備による水量の変化や田畑の宅地化など種々の要因が考えられます。黒木橋下流辺りから外来種のオオカナダモが繁茂しているのは、川底に泥が堆積しているためです。
また、堤防には特定外来種のオオキンケイギクが群落をつくりつつあります。
粟野の真ん中を貫流する鳥羽川の存在を、単に自然豊かな地区の象徴と喜んでばかりはいられません。地域に住む私たちが、常に自然に目を向けていくことが、環境の保全につながることを知ってもらうことも大切な活動となります。
今年度、手始めに「鳥羽川(粟野地区)の植生」をまとめる予定です。オオキンケイギク以外にもここ数年繁殖息を広げてきている外来種も見かけます。果たして、10年後はどのように植生が変化しているでしょうか。比較をする意味からも、現時点での中間報告書をご覧いただき、見かけない花や最近希少種となってきた日本の固有種など見かけられたら、是非、情報をお寄せください。
地域の自然にも目を向け、自然をいたわることが、ポイ捨てやフン害をなくすことにもつながるに違いありません。


▲ビフォー


▲アフター


▲ビフォー


▲アフター

写真の地点以外も実施しました。活動に参加して下さったみなさん、ありがとうございました。

環境部会が堤防に植栽の実証実験を行ったヒマワリが、夏空と眉山を背景に咲きました。
ほどと1mほどと低く、花もやや小ぶりです。このエリアは、環境部会で草刈を行いました。

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