
2020年11月29日 ちょっとつぶやいてみるけど・・・これでいいのかな?
2024.5.1 路傍の花~その8~ 「似た者同士⑤」

注意深く見ているつもりでも、見過ごしている種類もあるものです。トップ写真は、マメグンバイナズナの小さな花。明治時代中期に渡来したらしい。同じく明治時代にやってきたグンバイナズナより、軍配型の果実が小さいことに由来した和名です。
もともとのナズナも、北半球にひろく分布し、帰化植物と考えられていますが、春の七草の一つにも挙げられているように、かなり古い時代から日本に定着しています。
ご存知の通り、別名、ペンペングサともシャミセングサとも言われます。果実を少し下に引っ張って、ブラブラさせてから茎を振ると、シャリシャリと鳴ります。懐かしい草遊びの一つですね。
言うまでもなく、七草がゆにも欠かせない食材で、若葉を使っておひたしや汁の実にと、かつては冬の貴重な野菜でした。生薬としても用いられるなど、野草利用理として見直したい植物の一つです。ちなみに、グンバイナズナは、苦みがあるものの、サラダやサンドウィッチに用いることがあるそうです。マメグンバイナズナは、貧者の胡椒と呼ばれ、若葉のころにサラダや香辛料として用いられるらしい。試したことはありませんので、食べられる場合は、研究の上、自己責任でよろしく。


2025.4.28 鯉

近年、すっかり姿を見かけなくなった鯉のぼり。粟野西で発見!!
薫風に吹かれ、大空に見事に泳ぐ鯉のぼりは、すがすがしさと喜びを味あわせてくれます。
神の使いであり、立身出世の縁起ものでもあり、夫婦円満の意味もある、まさに神聖な生き物とされています。粟野東の神明神社では、5年ほど前まで、春の例祭に生きた鯉をお供えしたそうですね。畜産センターから借りてきて、お供えした後、生きたままセンターにお返ししたらしい。
住宅事情や、電線を気にして、大きな鯉のぼりは絶滅危惧種になりかかっています。一方、ベランダや小庭に中型の鯉のぼりは少数ながら、まだまだ頑張っています。一方、数年前まで唯一掲揚されていた地点ののぼりは今年は、見当たりません。お子さんが大きく成長されたのでしょうか。子供たちの成長の喜びを、地域で分かち合いたいもの。ところで、鯉のぼりを禁じた自治体があったそうな。互いの見栄の張り合いを危惧したらしい。


2024.4.26 鯨

近くのスーパーの広告を見て、生鯨とさらし鯨(尾びれを薄切りにし、脂肪分を取り除き、冷水にさらした品)を買ってきました。国際的には肩身の狭い食品ですね。
全面的に鯨漁が許されていた時代、シロナガスクジラの尾の身の刺し身は、毎日腹一杯食べても飽きない究極の食べ物である、と語る捕鯨船員の記事を読んだことがあります。給食で空揚げを食べた高齢者は多いはず。私が子どものころ、ステーキ用のクジラ肉は、1枚50円でした。アンパンが10円ちょっとですから、比較的安価なご馳走ではありました。
潮の吹き方で種類を見分けられるという鯨の漁師も今は昔。現在、ノルウェー、アイスランドのほか、わが国も商業捕鯨を、再開しているもののクジラ肉の需要は減少。ますます肩身が狭くなるばかり。
世界最大の生き物であるシロナガスクジラは、捕獲禁止にもかかわらず未だに数が増えていないとか。
さて、犬食文化の国も、アジアやアフリカなどにいまだにあるそうです。決して極端な話ではないでしょう。さらに、30年も前だったでしょうか、市内の焼肉店で食事した後、忘れ物をしたことを思い出して店に戻ると、調理場に犬の頭が置いてあったとか。真偽のほどは定かではなく、ちょっとした都市伝説に近いものがあります。以前にも書いたことがありますが、子どもの頃の縁日の串カツを買い食いした私に、祖母が、何の肉かわかったもんじゃない、と強い口調で言い放ったのは、経験を踏まえたことだったのでしょう。美濃の赤犬がうまい、という話もありましたし。犬を食べるなんて、とても考えられない。何匹もの犬を飼った経験のある私は、聞いただけで吐きそう…しゃあ馬肉は?
味の素が世に出たころ、こんな話がまことしやかに流れました。「未開の部族に、味の素を食べさせ返事が、『美味しい、人間みたいな味だ』と」。
日本の食文化を語る上では欠かせない鯨ですが、とりわけ食にまつわるだけに、様々な意見が、真剣に語られるのは当然です。
「食文化と動物福祉」は、これからの人の生き方や社会の在り方について、きわめて奥深いものがあります。稿を改めて、いつかまた綴りたいテーマです。

2025.4.25 烏

烏(カラス)の巣が、電柱のてっぺんに。停電の原因になる、子育て中は気が荒くなるなど、電力会社や行政からも、問題視されています。春先からが抱卵が始まるらしい。この巣も、中から烏の声がするから、卵を温めているのでしょう。中部電力では発見した場合は、連絡を呼びかけています。ゴミ置き場を荒らしたり、屋根のボルトを抜いたり、悪行が目立つ鳥だけど、可愛い七つの子がいるかと思うと、巣立つまで連絡をためらってしまうのも理解できますが…。



2025.4.22 廃墟ウォッチャー

岐阜駅前再開発ビルのツインタワーは、資材高騰、人手不足の影響で、完成時期と計画が見直されました。2022年2月末時点の計画では、西地区が34階で130mクラス、東地区が32階で120mクラスで2028年度完成予定でした。
今年2月3日に着工延期が発表され、同月14日のいち早い見直し発表では、西側が20階程度に縮小し、完成は東側29年度、西側30年度の予定とか。いずれにしても岐阜駅周辺の景観、名古屋まで20分足らずの立地を生かした居住需要に大きな影響を与えることは間違いありません。
一方、中心市街地(コア)のみならず、多様な地域核の形成も、すでに市街地形成が進んだ岐阜市では重要です。全国一律の金太郎飴的なコンパクトシティ志向に偏り、周辺地域を軽視し、郊外に空き家や低家賃の集合住宅などのダウンタウンを形成させてはなりません。地域特性を生かした厚みのある市の魅力を醸し出し、より良い住環境を目指す都市計画が必要です。
もとより、地域を良く知る住民が、あるべき方向性を描き、忖度のない客観的な視点のもとに、政策や都市計画のプロにならなくてはなりません。
そんな意味からも、私たちの地域の畜産センター再整備は、北部、東部の里地里山にとって、格好の素材になりそうです。
ところで、市街地再開発地区は、高度な土地利用・防災対策が望まれる中心市街地にもかかわらず低層階、木造家屋も建ち並ぶエリア。老朽化が進み、シャッター通りはもちろん、廃屋も見られます。少し前になりますが、NHK2月14日放送のぎふスペシャルで、駅前繊維問屋街、柳ケ瀬の街並みを特集していました。廃墟をこよなく愛するウォッチャーが登場したり、保存活用し、観光資源にしようとする取り組みも紹介されてました。
郊外部では、面的に廃墟化すれば再開発の余力もありませんし、資源として活用するなどありえないことでしょう。すでに空家も目立つようになりました。
畜産センターのような拠点施設を中心に、かつ再整備を契機に自然環境と調和した住環境の形成と緑地保全を、みんなの力を合わせ、地域と行政との協働で進めたいものです。宅地化が進展する今、タイムリミットは迫っています。







2025.4.9 日本三大仏

4月9日は「大仏の日」。奈良の東大寺にある大仏(盧舎那仏)の開眼供養が行われた日(752年)に由来しています。東大寺の大仏は、高さ約15メートル(台座を含めると18m)、重量は約250トンの青銅製の仏像です。
よく言われる日本三大大仏は、東大寺と鎌倉(高徳院18m)の大仏はどの時代においても異論のないところ。3番目の候補はというと、最大6カ所の大仏さんが挙げられています。高岡(大仏寺1933年再建15.85m)、兵庫(能福寺1991年再建18m)、千葉県(日本寺1783年、1969年修復31m)、茨木県(牛久市1992年・立像120m)、東京(乗蓮寺1977年12.5m)、秋田県(長谷寺1896年再建9m)そして岐阜大仏(正法寺1832年13.63m)など・・・候補は、地元びいきもあって、少なくありません。
金華山の麓にある岐阜大仏は、「軸組の周辺に竹木舞(たけこまい)を組んで土壁下地で大まかな形を作り、その上に反故紙(ほごし、版本経典などを解体した和紙)を貼り付け、漆を塗り金箔を施すという作り方でできています。竹で籠(かご)を編むように下地を編んでいることから、籠大仏(かごだいぶつ)とも呼ばれています。この作り方では日本一大きい仏像です。」(岐阜市ホームページより)。
岐阜提灯や和傘で有名な岐阜ならではの大仏様です。以前、竹と紙でミニュチュアをこさえて、土産にしては、と提案したことがあるのですが、残念ながら、実現していません。
子どものころ、父に自転車で連れられて初めて対面しました。父との思い出の場所です。当時は、勝手に境内に入り、無料で拝観できたような気がします。
話は戻りますが、いずれをもって三大仏とするかは、意見の分かれるところですが、完成した時期、独特の製造方法も反映してか、岐阜大仏は、平成29年に放映されたGoogleのTVCMで日本三大仏として紹介されたようです。岐阜市の大切な宝の一つと言えるでしょう。
2025.4.7 春爛漫の里山 満開のカタクリ

粟野のまちに隣接する畜産センター公園は、春真っ盛り。管理棟裏から少し入った山際の林の中に群生するカタクリが満開を迎えました。春の妖精・ギフチョウも舞っていました。
里地里山のテーマパークとも言える畜産センターの再整備計画案が発表されたのは年の初め。まちづくり協議会からも、パブリックコメントを提出しました。大切なこの地域の拠点施設を、みんなで大切に育んでいきたいですね。







2025.3.27 光る川

2月4日の日記でも紹介した、岐阜市出身の作家・松田悠八さんの「長良川スタンドバイミー1950」を原作とする映画「光る川」を鑑賞してきました。ゆったりと流れる時間軸、一方で、時空を超えた物語の展開は、不思議な感覚を味あわせてくれました。
もっとも、原作の姿かたちはみじんもありませんでしたが、川に対する畏敬と哀愁の念は、いずれの作品にも共通して流れています。
観客数の少ないのは残念ですが、最近の映画館はこんなものでしょう。上映されていた岐阜柳ヶ瀬シネックスは、平成6年に完成した再開発ビル。映画館の旧岐阜劇場を引き継いで建設されました。除却費に2/3の補助金が出るのが、事業を後押し。柳ヶ瀬の立地上、湧き出す地下水への対策が必要な難工事でした。当初4つあったシネマコンプレックスも今は3館に。その一つは、大衆演劇の劇場(葵劇場)に生まれ変わっています。昔の本来の劇場に戻ったようで、これはこれでありかと・・・。
一時は、柳ヶ瀬に11館がひしめいたという映画館は、現在、ロイヤル劇場と西柳ケ瀬の朝日映画劇場の3館のみ。幼いころ、父と入った映画館は、立見席で、空気も悪く、早々に外へ出た記憶があります。確かSF作品だったような…。その後、小学生の時に、母と兄と見たジョン・ウェインのアラモの上映館は、衆楽館でした(現在は無印良品)。感動の余韻に浸りながら館を出ると、町はとっぷりと夕闇に覆われていたのが、印象的でした。

2025.3.26 高い!! 低い!!

夏は猛暑、冬は鳥インフルエンザの影響で、卵の価格は高値で推移したまま【3月20日で、税込み300円前後】。輸入に頼る飼料も、ウクライナ戦争などにより値段が上がった。半世紀前から、物価の優等生と言われてきた卵も、価格高騰は避けられない。国産品を原料とする代替飼料の開発が欠かせない。EUやニュージーランドなどでは、動物福祉の観点から、ゲージ飼いが禁止されている。我が国も今後、飼い方や生産者の減少などにより、さらに値段が跳ね上がることを予感させる。消費者の理解も必要だ。1,000円以上の買い物で、98円の卵1パックが変えた時代には、もう戻れない。
エネルギー資源の少ない日本、2年前には1リットル150円台だったガソリン価格は180円が常態化している。
エネルギー資源とともに、我が国の安全保障に欠かせない食料自給率。昭和40年度に73% (カロリーベース)は、令和4年度には38%まで低下。家畜飼料の大半が輸入に頼ることを踏まえれば、ひいき目の数字かも知れない。このうち、米の自給率は、97%。何のことはない日本人の消費量が落ちたためでしかない(昭和37年度118.3kg/年・人が令和3年度51.5kg)。その米が市場に出回らない。政府はようやく備蓄米の放出のため3月10日に入札を開始、26日に2回目の入札を行った。しかし、米の価格はまるで下がらない。とあるスーパーの棚からは最近、10kg入りの袋が消えた。米不足の際は売れた大袋も、量は確保されたことを見越した消費者が、今度は高すぎて、買わないからだろう。
さて、食品ロスは、年間472万トン(令和4年度)。消費者庁は、賞味期限を必要以上に短く設定しないことなどを求めるガイドラインの改正案をまとめ、食品ロスの削減につなげたいとしている。食料自給率の改善につながるわけではない。
いずれにしても、消費者で解決できることは限られている。物価、エネルギー、食糧自給率の抜本的な解決は、いずれをとっても国政に求められる喫緊の課題なのだ。


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