
2020年11月29日 ちょっとつぶやいてみるけど・・・これでいいのかな?
2025.3.27 光る川

2月4日の日記でも紹介した、岐阜市出身の作家・松田悠八さんの「長良川スタンドバイミー1950」を原作とする映画「光る川」を鑑賞してきました。ゆったりと流れる時間軸、一方で、時空を超えた物語の展開は、不思議な感覚を味あわせてくれました。
もっとも、原作の姿かたちはみじんもありませんでしたが、川に対する畏敬と哀愁の念は、いずれの作品にも共通して流れています。
観客数の少ないのは残念ですが、最近の映画館はこんなものでしょう。上映されていた岐阜柳ヶ瀬シネックスは、平成6年に完成した再開発ビル。映画館の旧岐阜劇場を引き継いで建設されました。除却費に2/3の補助金が出るのが、事業を後押し。柳ヶ瀬の立地上、湧き出す地下水への対策が必要な難工事でした。当初4つあったシネマコンプレックスも今は3館に。その一つは、大衆演劇の劇場(葵劇場)に生まれ変わっています。昔の本来の劇場に戻ったようで、これはこれでありかと・・・。
一時は、柳ヶ瀬に11館がひしめいたという映画館は、現在、ロイヤル劇場と西柳ケ瀬の朝日映画劇場の3館のみ。幼いころ、父と入った映画館は、立見席で、空気も悪く、早々に外へ出た記憶があります。確かSF作品だったような…。その後、小学生の時に、母と兄と見たジョン・ウェインのアラモの上映館は、衆楽館でした(現在は無印良品)。感動の余韻に浸りながら館を出ると、町はとっぷりと夕闇に覆われていたのが、印象的でした。

2025.3.26 高い!! 低い!!

夏は猛暑、冬は鳥インフルエンザの影響で、卵の価格は高値で推移したまま【3月20日で、税込み300円前後】。輸入に頼る飼料も、ウクライナ戦争などにより値段が上がった。半世紀前から、物価の優等生と言われてきた卵も、価格高騰は避けられない。国産品を原料とする代替飼料の開発が欠かせない。EUやニュージーランドなどでは、動物福祉の観点から、ゲージ飼いが禁止されている。我が国も今後、飼い方や生産者の減少などにより、さらに値段が跳ね上がることを予感させる。消費者の理解も必要だ。1,000円以上の買い物で、98円の卵1パックが変えた時代には、もう戻れない。
エネルギー資源の少ない日本、2年前には1リットル150円台だったガソリン価格は180円が常態化している。
エネルギー資源とともに、我が国の安全保障に欠かせない食料自給率。昭和40年度に73% (カロリーベース)は、令和4年度には38%まで低下。家畜飼料の大半が輸入に頼ることを踏まえれば、ひいき目の数字かも知れない。このうち、米の自給率は、97%。何のことはない日本人の消費量が落ちたためでしかない(昭和37年度118.3kg/年・人が令和3年度51.5kg)。その米が市場に出回らない。政府はようやく備蓄米の放出のため3月10日に入札を開始、26日に2回目の入札を行った。しかし、米の価格はまるで下がらない。とあるスーパーの棚からは最近、10kg入りの袋が消えた。米不足の際は売れた大袋も、量は確保されたことを見越した消費者が、今度は高すぎて、買わないからだろう。
さて、食品ロスは、年間472万トン(令和4年度)。消費者庁は、賞味期限を必要以上に短く設定しないことなどを求めるガイドラインの改正案をまとめ、食品ロスの削減につなげたいとしている。食料自給率の改善につながるわけではない。
いずれにしても、消費者で解決できることは限られている。物価、エネルギー、食糧自給率の抜本的な解決は、いずれをとっても国政に求められる喫緊の課題なのだ。


2025.3.22 厳しさも 乗り越え暫(しば)し 紅き梅

Nさんの3月20日の日記、しだれ梅が見事に咲きましたね。例年よりは遅めの開花のようです。
我が家の梅も、ようやく満開です。年によっては、年末から花が膨らみ始める早咲きの鹿児島紅梅なのですが、今年はずいぶん開花が遅れました。サンシイの木も、隣で黄色の花を咲かせています。
長かった冬も、ようやく終わり、来週は、一気に暖かくなりそうです。
梅は咲いたか桜はまだかいな・・・
2025.3.20 老いてもなお 花をつけるや 枝垂れ梅

少し遅めの枝垂れ梅が咲き始めたのが3月初旬の10日頃から、中旬には満開を迎え、
ここ数日間の寒さのお陰で、今日もまだ、薄紅色の花弁をしっかりと保っています。

2025.3.9 青い山脈

「雨に濡れてる焼け跡の 名も無い花もふり仰ぐ・・・」。「青い山脈」の3番の歌詞です。
雨上がり、遠くの山が青く輝き、雲が湧き出ています。
2月19日発生した大船渡市の山林火災は、平成以降、最悪の被害面積に拡大、2900ヘクタールが消失しました。久方ぶりの降雨のおかげで、ようやく火の勢いは弱まり、9日に鎮火しました。
以前、粟野西の墓地横の枯れ草が燃えて、消防が駆けつけたことがありました。原因は定かではありませんが、お墓に供えたお線香をカラスがくわえて運び、枯草に火がつくことがあるようです。
1月7日から31日にかけてのロサンゼルスの山火事は、約9500haを消失したと言います。
岐阜市でも、過去に山火事を経験しています。平成14年4月5日に芥見7丁目付近で発生した岐阜市東部・各務原市林野火災は、岐阜県での過去最大規模の410haほどを焼失しました。岐阜市役所にも災害対策本部が設置され、幸い翌日に鎮火しました。出火原因は不明ですが、タバコのポイ捨ても疑われました(そもそもタバコの吸殻を捨てるのは、軽犯罪法に違反です。信じられないことですが、いまだに、路上に吸い殻のポイ捨てが絶えません)。
湿度の少ないこの時期、火災予防にはくれぐれも気を付けたいものです。
話は戻りますが、緑色の山が、なぜ青く見えるのでしょうか?
遠くの山ほど、見る人との間の空気が沢山あるため、太陽光を浴びた空気のかすかな青色が影響するのだそうです。【写真は、3月3日に撮影・・・北東に見える標高1,000mほどの山・・・瓢が岳(ふくべがたけ)でしょうか】
2025.2.26 幸せの黒い鳥

鳥羽川に、やや落ち着きのなさそうな動きをしている真っ黒な鳥が、1羽だけ泳いでいました。遠目ですがくちばしが白いのが確認できます。オオバンのようです。この水鳥は、幸せの黒い鳥と良われています。潜水してくわえてきた水草を、カモに横取りされても怒らないので、カモたちにとっては、食べ物を恵んでくれる「幸せを呼ぶ黒い鳥」なのだそうです。カモより身体が小さいので喧嘩にならないみたい。理由はともかく、幸せを分け与える幸せ?
外来種のオオカナダモが繁茂するようになった鳥羽川ですが、冬場は枯れてるはず。だから、あまり見かけないのでしょうか。


2025.2.21 幸せの青い鳥

翡翠色の鳥が飛翔していました。カワセミ(漢字で翡翠)です。しかも2羽。空に溶け込むコバルトブルーは、夏がお似合いですが、春は、恋の季節。オス同士が縄張り争いを繰り広げる時期でもあります。良い漁場はメスへの求婚に欠かせないのです。鳥羽川の生態は、随分変わってしまいましたが、それなりに餌には困らないようです。2羽は恋人同士かオス同士か、果たしてどちらでしょう?



2025.2.20 小米雪

朝、粉雪(小米雪)がうっすらと地面を覆っています。霜柱の上にも。
昨日、膨らんだ頭を地表に出した福寿草は、厚みのない雪の下に隠れてしまいました。シモバシラ(シソ科の植物)の根元に、名前の由来である氷柱(毛細現象で出来上がった)が出来上がっています。
政府が備蓄米放出を決定しました。もちろん、市場価格はまだ下がりません。食糧の自給率に乏しい国、主食を供給する農地は減少の一途をたどっています。小米雪が消えるがごとく。





2025.2.11 鯖を読む

水産庁が、太平洋の鯖の捕獲量を、8割減とするとか。2年で成魚になっていた鯖が、何らかの理由で4年かかる(地球温暖化によるプランクトンの減少の影響とか?)ようになったとか。産卵前の小さな魚を乱獲した結果、生息数が激減したのが背景にあるとか。一方、単に小型化しただけで、脂も十分乗った成魚なのだ、とか、マイワシが豊漁で回遊できず沖に遠ざかってしまい資源量が少なくなったわけではない、とか、議論百出。昨年の11月1日には、八戸港で3年ぶりに水揚げが1,000トンを超え豊漁に活気づいたばかり。
何が正しいのやら。自給率の低い日本にとって水産業は欠かせないのに、何やら情けない気がする。自然界のメカニズムの不思議とも言えるが、調査研究と迅速な結果公表と解決策の一連の体制が必要。呪縛にかかっているのか、対策の遅れが目立つようだ。結局、令和の米騒動ではないけれど、対症療法による後始末行政のそしりを受けてしまう。
話は変わって、半世紀前は、お魚離れと言われ、私の育った町でも、魚屋と八百屋が並んでいたけれど、ほどなく魚屋は店をたたんだ。
農水省が後押しして昭和の末期には、魚の料理教室(その名も「おさかな教室」)を巡回実施した。岐阜市でも参加者を募り開催した時、訪れた講師が「八戸でもやりました」と言う。「漁港なのに?」といぶかしがる私に、それなりに高く売れる都心などへ売りさばかれて、地元に魚が出回らないから魚離れの傾向が見られるとの答え。岐阜枝豆の粒ぞろいは関西方面に引き取られることを思い起こす(コロナ禍の時は、地元にも良品が安価に出回っていた)。
京都の出町桝形商店街は、鯖で有名なことを、世界ニッポン行きたい応援団で放映されて初めて知った。たまたま一昨年の師走に、半世紀ぶりに訪ねた。夫婦で営む小さな店が、残っていたことに感動してしまった。チャンポン麺や、かす汁が美味しかったが、鯖寿司の店とは知らなかった。大きくなっておばあさんそっくりの顔になった孫が、鯖寿司をこさえていた。 鯖の価格高騰のあおりを受けるのは、消費者だけではない。
便乗値上げのための鯖読みは、ごめん被る。


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